ディヴァイド/The Divide
第16回目の映画は
『ディヴァイド』(2011)ですー。
最近、密室とか危機的状況におかれた生存者がどうやって生き抜こうとしていくかみたいな映画があると見てしまう傾向にあります。
こういう映画ってオチでがっかりパターンが多くて、中盤以降すごく虚しくなってきますよね。でもみちゃう。
決しておもしろい映画!と素直にオススメすることはできないですが
予想を裏切られ続けたのでまあ飽きはしない。
いきなり赤の他人同士が地下室に閉じ込められているところからはじまるんですが
世界は核戦争で外は焼け野原、何とか地下室に逃げ込んだ人間たち。
そこの地下室はとあるビルの地下で、その管理人の口の悪いオジサンが最初めちゃくちゃに場を仕切りまくってて
もしかして外は核戦争中でもなんでもなく、このオジサンが画策した心理実験?とかいろいろ考えましたね…
違いますけど。
数人が外に出たいだとかゴタゴタしているうちに防護服を着た謎の集団が地下室に押し入ってきます。
あ~~、この謎の組織と生存者たちの対立を描いていくつもりか
と思ったらこれも違うんですけど。
一体何の組織が何の目的で入ってきたかわかりませんが敵であることは確かで、子どもに何か注射すると連れ去って他の人間にも銃をつきつけます。
生存者たちは広い地下室の中を逃げ回り、丸腰にも関わらず武装した防護服の集団を撃退。
何でこの人たちこんな強いんだ…って感じ。
撃退した防護服の男の死体をメインの空間に置きっぱなしにしておくのもどうかと思うんですが腐敗臭に耐えられず、切り刻んでトイレに流すことに。
一人の男が絶叫しながら死体を切り刻む音を他の生存者が黙って聞いてるところからヤバさを感じましたね。
どのくらいの間彼らが閉じ込められていたのか全くわからないんですが
まあよくある食料でのもめごとや性生活のもめごとが勃発、
段々とグループがわかれはじめて
生存者から死人も出てきて
狂ってくる感じです。
オチを言ってしまうと、一番まともっぽい女性が建物の管理人のオジサンから出口を聞いていて
生存者たちが手をつけられないくらいにケンカ?というかやり合っちゃって
フィアンセも他の人も置いて一人で防護服着て食料持って逃げ出してしまうんですが
外は核戦争後で建物は吹き飛び、もちろん人っこ一人いない(骨はいっぱい転がってる)悲惨よりヒドイ状況…
地下室に残された人たちは炎に包まれて死んじゃってるし。
あ、私ひとりだ…………
って地下室から地獄の日々を乗り越えて生き延びて出てきたのに
外へ出たら地獄と思ってた地下室の日々がまともに思えてしまうような光景が広がってるっていう救いようのない最後…
衛生状態も食事もひどくて他人と寝食を共にしてたら私もこんな風になるのかな…とゾッとする気持ちを保ちながら観ましたね。
平和な日々に飽き飽きしてる人はこの類の映画みたらいいかもしれませんね。
適当なコメント。笑
今回は!
星4つ!!☆☆☆☆